集患対策は、病院やクリニックの継続的な経営において、不可欠な取り組みです。特にLINEを活用する方法は、患者とのコミュニケーションを円滑にするだけでなく、リピーターの増加や新規患者の獲得にも有効です。
本記事では、LINEを活用した集患対策の重要性からメリット・デメリット、導入から運用までの流れを解説します。本記事を読むことで、LINE集患の有効性を理解でき、スムーズな導入が可能となるでしょう。
集患対策でLINEを活用する重要性
そもそも集患対策として本当にLINEを活用すべきか、費用対効果を考えて導入を検討している人も多いでしょう。ここでは、集患対策でLINEを活用する重要性を解説します。
全世代で利用率が高い
LINEは10代から70代まで、幅広い世代で利用されているSNSであるため、あらゆる年齢層を対象とした集患対策に有効です。
モバイル社会研究所が2023年に実施した調査によると、 LINEを利用しているユーザーは、10代~60代で8~9割となっています。年齢層で見ると、60代は80.1%、70代は72.7%となっており、高齢者層においてもLINEを利用している割合が大きいことがわかります。
なお、LINEに次いで利用率の高いSNSは「X(旧:Twitter)」ですが、10~20代は約8割が利用している一方で、60代が26.2%、70代が18.4%と、年齢層によって大きな差が見られます。
以上の結果から、幅広い年齢層にアプローチするには、LINEが最適といえるでしょう。
開封率が高い
LINE公式アカウントの開封率は、一般的なメルマガと比較して高く、より多くの人に情報を届けられるメリットがあります。
株式会社Maneqlの調査によると、メルマガの開封率は10~30%であるのに対して、LINEは約60%。本文中リンククリック率に関してはメルマガが1.6%、LINEが33.2%と、 LINEの方がメルマガよりも高い開封率・クリック率であることがわかっています。
また、2023年のモバイル社会研究所による「シニア層のメール・SNSの利用率」の調査では、調査開始以来、初めてLINEの利用率がメールを上回りました。
これらのデータからも、メールよりLINEを活用することが、集患対策として有力な選択肢であることがわかります。
集患対策をLINEで実施するメリット
ここでは、集患対策をLINEで実施するメリットを3つ紹介します。
無料で導入できる
LINE公式アカウントは、無料で簡単に作成できるため、アカウント開設時に費用が発生することはありません。コストを抑えた集患対策を実施できるため、予算が限られているクリニックでも導入しやすいのが特徴です。
無料プランでは月200通までメッセージを送信できるので、手軽に運用を始められます。必要に応じて、有料プランへの移行も検討すると良いでしょう。
他院との差別化を図れる
LINEの活用次第では、LINEで他院との差別化を図ることも可能です。たとえば、 LINEの予約機能を利用して、24時間365日対応の体制を整えれば、電話受付のみの医院と差別化を図れます。
また、 LINEを通じて診察前後のフォローアップや、健康に関する情報発信を行うことで、患者との信頼関係を深めることが可能です。
受診後の感想をアンケート形式で収集し、そのフィードバックをもとに医療サービスを改善することも効果的です。これらの取り組みは患者満足度の向上に寄与するため、他院との差別化を図りたい方は、LINEの導入を検討すると良いでしょう。
患者の負担を軽減できる
LINEを活用することで、患者の負担を軽減し、患者満足度の向上が期待できるでしょう。たとえば、LINEを使った呼び出しシステムを導入すれば、患者は通知が来るまで診察室から離れて自由に過ごせるため、待ち時間のストレスの軽減につながります。
このように患者に寄り添ったサービスを提供できる点が、LINEのメリットといえます。
集患対策をLINEで実施するデメリット
LINEを利用した集患対策には多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。ここでは、LINEの導入前に考慮すべき3つのデメリットを紹介します。
運用コストがかかる
LINE公式アカウントの導入や運用は無料で行えますが、運用コストが負担となる場合があります。LINEを効果的に運用するためには、スタッフの教育や一定の知識・スキルが必要です。そのため、運用方法を指導するための教育コストが発生します。
また、LINEでは基本的にメッセージ配信数に応じて料金が発生する仕組みとなっているため、患者に送る通知の数が増えれば増えるほど、それに伴って料金も高くなってしまいます。このように運用方法によっては、追加でコストが発生する点に留意しておく必要があります。
友達追加してもらう必要がある
LINE公式アカウントを活用するためには、患者に友達追加をしてもらう必要があります。しかし、友達追加は患者にとって心理的ハードルが高い行為であり、思うように増加しないことも考えられます。
たとえば、X(旧Twitter)ではフォローするだけでつながれますが、LINEでは「QRコードの読み取り」や「友達追加」の手順が必要です。場合によっては、アプリのダウンロードからお願いする必要も出てくるでしょう。
LINEはSNSとしての利用率が高いものの、友達追加に至るまでの手間を考慮する必要があります。
ブロックされるリスクがある
LINE公式アカウントの運用では、常にブロックのリスクが存在します。そのため、患者に不快感を与えない発信を心がけることが重要です。特に、過剰な宣伝や患者が求めていない情報を頻繁に送ると不快感を与えてしまい、ブロックされる可能性があります。
一度ブロックされると、再び繋がるのは困難なため、発信内容や頻度には細心の注意を払う必要があります。患者のニーズに合った情報提供を心がけ、ブロックされるリスクを抑えた運用が求められます。
LINEで集患対策を実施する流れ
LINEの導入と運用を円滑に進めるためには、事前に具体的な流れを把握しておくことが重要です。ここでは、導入から運用までの具体的な流れを解説します。
1.公式アカウントを開設する
まずは、LINE公式アカウントを開設します。公式アカウントは、以下の専用ページから簡単に開設できます。
初期費用や運用費用が0円の「コミュニケーションプラン」を選択すれば、コストを抑えて運用を開始できます。アカウント作成後は、アカウントの信頼性を高めるため、「認証済みアカウント」の審査を申請しましょう。
2.友達増加のための施策に取り組む
アカウント作成後は、友達を増やす施策に取り組みます。主な施策としては、次の通りです。
- 他のSNSで告知する
- 院内の掲示物で告知する
- スタッフから呼びかける
- パンフレットにQRコードを記載する
友達追加を促すためには、お得感を演出することが効果的です。たとえば、「先着10名様限定」「今なら10,000円OFFクーポンをプレゼント」といったキャンペーンを実施すれば、患者が登録しやすくなります。
3.患者に役立つ情報を発信する
友達が増えたら、定期的に患者に役立つ情報を発信します。季節に応じた健康アドバイス、特定の症状に対するセルフケアの方法、クリニックでのキャンペーン告知などを発信しましょう。
また、診察時によく質問されることへ対するアンサーを、文章にまとめて発信するのも効果的です。このように患者に役立つ情報を定期的に発信し、信頼関係を築いていくことが重要です。
LINEで集患対策を実施する際の注意点
LINE公式アカウントでは、友達登録したユーザーにのみ、メッセージやチャットを送信できます。そのため、友達が少ない段階では、多くの人に情報を届けられない可能性がある点に注意が必要です。
また、発信内容の質と頻度にも注意しましょう。患者にとって有益な情報を提供することは大切ですが、頻繁すぎる発信や一方的な宣伝のメッセージは、不快感を与えてしまう可能性があります。
まとめ
今やインターネットやSNSを活用した集患対策は、不可欠な要素となっています。オンライン診療の導入も集患対策として有効です。
「march」は、診察予約、事前問診・オンライン診療・決済・処方薬の配送までの一連の流れを、一括で提供できるシステムです。 LINE基盤を活用しているため、患者とのコミュニケーションをLINE上で手軽に行うことができます。
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この記事の監修者
監修者尾崎 功治
2014年北京大学医学部卒業後、中国医師免許取得。17年日本へ帰国後、日本医師免許を取得し、順天堂大学付属順天堂医院に勤務。国際診療部に従事後、現マーチクリニック院長。
日本美容皮膚科学会・国際臨床医学会所属